長く使っていると、どうしても避けられないタイミングが来ます。
今回それが、愛用しているFilsonのバッグでした。
気づいたら、持ち手のレザーがパックリと。
毎日のように使っていたからこそ、という感じで。
ふとした瞬間に「あ、ここまで来たか」と。
正直、少しショックでしたが。
でも同時に、「ああ、ちゃんと使ってきたんだな」とも思ったんです。
使い込んだ道具にしか出ない、あの空気感。
それが少しだけ嬉しくもありました。

いやー、毎日使ってたから余計にショックでしたねぇ…でも逆に「ちゃんと使い込んだ証拠だな」とも思ったり。

買い替えじゃなくて、直すという選択
新品を買い直す、という選択肢ももちろんあります。
でも、このバッグに関してはそれは違うなと。
フィルソンって、もともと“使い倒す道具”だと思っていて。
傷も汚れも含めて、その人のものになっていく。
たぶんこれ、服とも少し違う感覚で。
「消耗したら終わり」じゃなくて、
「手を入れながら続いていくもの」なんですよね。
だから今回は、買い替えではなく「直す」ことにしました。
2万円か、5千円か。修理方法でここまで変わる
ちなみに今回、修理方法は2パターンありました。
- 修理屋さんにすべてお任せ → 約20,000円
- 革を持ち込んで交換のみ依頼 → 約5,000円

4倍の差!笑 まあお任せの安心感もあるんですけど、今回は革を選ぶところから楽しみたかったんですよね。
お任せの場合は、近い雰囲気の革を見繕ってもらって仕上げてくれる形。
ただ、どんな革になるかはある程度お任せになります。
正直、そこが少し気になっていて。
せっかくなら、自分で納得した革を使いたかったのと、
仕上がりのイメージをコントロールしたかった。
なので今回は、革を持ち込む形にしました。
ちなみに持ち込んだ革は知り合いから譲って頂けたので、
材料費はかからず、結果的にかなり抑えられました。
“使える革”として、クロムエクセルを選んだ理由
新しいハンドルに使ったのは、
Horweenのクロムエクセルレザー。
いわゆるコンビなめし(クロム+タンニン)で、
柔らかさと経年変化のバランスがいい革です。


タンニンレザーも考えたんですが、
今回は“実用性”を優先しました。
ガシガシ使うバッグだからこそ、
- 最初からある程度馴染んでくれること
- 水や摩擦にそこまで神経質にならなくていいこと
- ある程度ラフに扱ってもへたらない耐久性があること
このあたりは結構大事で。
クロムエクセルはオイルがしっかり入っている分、
しなやかさがありつつ、コシもあって、長く使える安心感がある。
そのうえで、使っていくとしっかり表情が変わっていく。
クロムエクセルって、そういう“いい立ち位置”なんですよね。
完璧すぎないというか、少しラフに付き合える革。
それが今回の気分に合っていました。
実は、クロムエクセルを選んだ理由のひとつに、
手元にあるWhite’s Semi-Dressの存在があります。
あのブーツも同じくクロムエクセルで、
履き込んでいく中で、この革の良さに気づかされました。
最初はしっとりとした重さがあって、少し無骨な印象なんですが、
履いていくうちに、自然とツヤが出てきて、
傷やシワも含めて“いい表情”に変わっていく。
見た目だけじゃなくて、履いていて安心感があるというか、
雑に扱ってもちゃんと応えてくれる感じがあって。
「この革、ちゃんと使えるし、ちゃんと育つな」と思えたのが大きかったです。
だから今回も、同じクロムエクセルを選びました。
あのブーツで感じた“革のよさ”を、そのままこのバッグにも持ち込みたくて。
直してみて、どう変わったか


交換してすぐでも、違和感はほとんどありませんでした。
むしろ少し厚みが出た分、持ったときの安心感があるというか。
しっとりした質感もあって、手に吸い付く感じがいい。
最初から“完成されている”感じではなくて、
まだ少しマットで、これから変わっていく余白がある状態。
ここからどうツヤが出て、色が深くなっていくのか。
その過程ごと楽しめるのが、この革のいいところだと思います。
直したことで、このバッグがもっと好きになった

今回改めて思ったのは、
「直すことで、もっと好きになる」ということ。
新品に戻すためじゃなくて、
これから先も使い続けるために直す。
ちょっと手を入れるだけで、また時間が動き出す感じ。
その感覚が、なんとなく好きで。
きれいなまま使うよりも、
少しずつ変わっていくものの方が、長く付き合える気がしています。
ブーツと同じように、このバッグも時間をかけて育っていくのが楽しみです。
長く使うという選択が、スタイルになる

フィルソンのバッグは、ただ使うだけのものではなく、
直しながら長く付き合っていく前提の道具なんだと思います。
今回選んだクロムエクセルも、扱いやすさだけでなく、
使い込むことで表情が変わっていく楽しさと、安心して使い続けられる耐久性を持った革でした。
修理方法ひとつ取っても、コストや仕上がりの方向性は大きく変わります。
だからこそ、自分で選ぶという過程も含めて、このバッグとの付き合い方なんだと思います。
新品にはない良さは、こういうところにあるのかもしれません。
こういう選択が、自分のスタイルを作っていく気がします。

愛用してるバッグや小物、もし傷んできたら「直す」って選択肢も是非!長く付き合えるとモノへの愛着もまた変わってきますよ〜。


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