デニムは丈夫な作業着ですが、本来は防寒着ではありません。
それでも1970年代には、裏地付きのデニムが存在しました。
今回の一本は、総裏シャモアライニング仕様のストア系デニム。
一見するとオーセンティックな5ポケットですが、裏返すとその仕様がはっきり分かります。

近年、注目されているストア系。
その中でもなかなか面白いデニムです!


70年代に見られたシャモアライニング仕様
ネルより厚みのある起毛コットン生地を全面に使用。
冷気が直接脚に触れにくく、防寒性を高めた構造です。
ウールのようなチクチク感がなく、扱いやすいのも特徴。
冬の朝、冷たいデニムに脚を通すあの感覚がありません。
見た目のデザインというより、明確な実用目的で作られた一本です。
シャモアとは?
シャモアとは、起毛加工を施した厚手のコットン生地のこと。
ワークシャツなどにも使われていた、防寒性と耐久性を兼ね備えた素材です。
ネルよりも厚みがあり、保温性が高いのが特徴。
柔らかさがありながらタフで、日常使いにも向いています。
このデニムでは、そのシャモア生地を裏地として全面に使用。
寒冷地でのワークシーンを想定した、実用性の高い仕様です。



正直、冬にこれ履いてバイク乗っても全然大丈夫そう
20代は寒くても我慢で履けるけど、30過ぎてくると暖かいが一番いいです笑
ストア系デニムという立ち位置
ブランド表記のない、いわゆるストア系。
有名ブランドのネームバリューよりも、機能と価格のバランスを重視した立ち位置です。
過剰な装飾はなく、必要な仕様だけが備わっています。

だからこそ、構造を知ると面白い!!
SCOVILLジップと当時のディテール
フロントはSCOVILLジップ。
70年代のワークウェアに多く見られるパーツのひとつです。
年代を判断する材料としてもポイントになるディテール。
こうした細部が、この一本の空気感を作っています。
加えて、トップボタンにも特徴があります。
装飾が入ったメタルボタン仕様。
無地の刻印タイプとは異なり、ストア系らしい少し個性的なデザインです。
ブランドを強く主張するわけではありませんが、こうしたパーツの選び方に時代性が表れています。
細かな部分ですが、こうしたパーツが全体の空気感を作っています。



メタルボタンがまた良いんすよ
手が込んでいて今に見ないディティールの一つ
ややフレア気味のシルエット
膝下からわずかに広がる、ややフレア寄りのライン。
極端ではなく、現代のスタイリングにも取り入れやすいバランスです。
ブーツとの相性も良く、
ロールアップしたときのバランスも綺麗です。
赤い裏地というアクセント
裏地は鮮やかな赤。
当時は実用上の理由だったはずですが、今見ると自然なアクセントとして機能しています。
ロールアップした際に覗く赤。
それだけで、少し気分が上がります。



ロールアップしてチラッと見せる。
黒いブーツと合わせたらかっこいいね!
ワークらしい自然な色落ち
全体に均一なフェード感。
派手なヒゲやハチノスではなく、日常使いの中で生まれた自然なエイジングです。
まだまだこれから育てていけます。





こんな方に
・冬でもデニムを穿きたい方
・バイク乗ってる方
・ミリタリーやワークスタイルが好きな方
・人と少し違う一本を探している方
・構造に面白さを感じる方
派手さはありませんが、
知るほどに魅力が増していく一本です。
実用から生まれた一本
実用から生まれた70年代の一本。
今穿くと、ただの防寒仕様ではなく、さりげない個性として機能します。
冬でもデニムを穿きたいなら、こういう実用的な一本を持っておくと間違いありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ご来店お待ちしております。

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