こんにちは、OldRallyの小川です。
今回は夏に向けて、数本のスラックスを入荷しました。
どれも「これはきっと、誰かの日常にちょうどよく馴染むな」と思って仕入れたものです。
今回ご紹介する5本は、まさにそんな出会いでした。
色、素材、シルエット。
それぞれに違った個性がありながら、共通しているのは「軽くて涼しいのに、ラフすぎない」ところ。
デニムやショーツでは出せない、ささやかな“品のようなもの”が、どれにも宿っています。
Tシャツ一枚で外に出るような日が増えるこれからの季節に、気負わずに、自分らしくいられる一本を探していたら。
よかったら、少しだけのぞいていってください。
#01｜HAGGAR / MAGIC STRETCH｜深緑ストレートスラックス（Made in USA）
このパンツ、最初に手に取ったとき、色にやられました。
深緑というより“濃いビリジアン”に近いような、重たすぎず軽すぎない絶妙なトーン。
光の当たり方で表情が変わるので、晴れの日の街でも、ちょっと曇った日でも、妙にしっくりきます。
シルエットはクセのないストレート。
細すぎず、太すぎず、すとんと落ちるラインがちょうどいい。
デザインも控えめで、合わせるトップスを選びません。
ジップはIDEAL。タグには「MAGIC STRETCH」とありますが、ウエストにゴムが仕込まれているわけではありません。
ただ、生地自体にはほんのりと伸縮性があって、見た目よりも動きやすい仕上がりです。
さらっとした質感で、風通しもよく、夏にも気持ちよく穿ける一本。
派手じゃないけど、ふとした日に自然と手がのびる。
そんなパンツを探していた方に、ちょうどいいかもしれません。
なんでもない日こそ、こういうパンツが助かるんです。
#02｜ドイツ製 2タックチェック｜クラシックなゆとりと品のある一本（Made in Germany）
このパンツを仕入れたとき、まず惹かれたのはウエストまわりのゆとりのあるシルエットでした。
２タック入りで腰回りもふわっと広がり、裾にかけて自然に落ちるラインがなんとも上品。
カジュアルにも、少しキレイめにも振れる、ちょどいいバランスです。
柄はかなり細かいチェック。
パット見は無地に近く、近づくと織りの表情がほんの少し浮かび上がります。
主張すぎないので、トップスを選ばず活躍してくれます。
素材はポリエステル×ウール。
ドライな手触りが通気性があって、春夏選ばず快適です。
表記は「Made in Russia」ですが、つくりはドイツや東欧系のドレスパンツに通ずる丁寧な仕立て。
裾はダブル仕様で、ブーツとも相性良し。
そしてもう一つ。
このスラックス、吊るしてはいても様になります。
少し深めの股上と腰のボリュームがあるから、サスペンダーとも相性も抜群。
クラシックな要素を、今の気分で楽しめる一本です。
吊るしても穿けるから、気分で変えられるのもいいところ。
#03｜Johnny Miller × Sears｜千鳥柄ウールフレアスラックス（USA製）
見つけたとき、「これはちょっと面白いな」と思って仕入れました。
フレアシルエットに千鳥柄、しかもSearsの「The Men’s Store」レーベル。
いわゆるSearsの中でも、少し大人向けのラインで、素材やつくりにもしっかり感があります。
それだけで、もう好きな人には刺さるポイントが詰まってます。
素材はウール100%。軽くてしなやか、でもコシがある。
しっかりした生地だから、フレアの広がり方がきれいなんです。
立ち姿にちょっとしたニュアンスが出る、そんな一本。
柄はクラシックだけど、シルエットがモダン。
ロゴTで抜いてもいいし、ポロシャツやジャケットと合わせれば
プレッピー寄りの着こなしにも自然とハマります。
古着らしい遊びがありつつ、ちゃんと普段使いできる。
そういう“ちょうどよさ”が、このパンツにはあります。
クセはあるけど、“やりすぎてない”ってちょうどよさがあるんです。
#04｜MONDOR / ブルーポリコットン｜きれいめにも使える、ワークチノのような一本（Made in USA）
チノパンみたいな気軽さで、スラックスみたいなまとまり感もある。
そんな“いいとこどり”な一本が、このポリコットンパンツです。
パッと見で目をひくのは、やっぱりこのブルーの色味。
濃すぎず、明るすぎず、まるで空の色を少しだけ落ち着かせたような絶妙なトーン。
夏のTシャツスタイルにも、秋口のシャツ合わせにも映えます。
素材はポリエステル×コットン。
軽くて通気性がよく、ほんのりシャリっとした質感。
センタープレスは少し残っています。
しっかりとした生地にハリがあるので、穿いたときのシルエットがきれいに出ます。
シルエットはストレート。カジュアルだけど、どこか上品。
ジップはTALON製で、細かいディテールに古着らしさが光ります。
“スラックスっぽく”見せたい人にも、ちょっとクセのあるチノを探していた人にも、
この中間の立ち位置がちょうどよくハマってくれる一本です。
空の色をちょっとだけ落ち着かせたような、いい青です。
#05｜Wrangler / ランチャードレスジーンズ｜ジーンズの気楽さで、スラックスっぽくきまる一本（Made in USA）
「スラックスの特集なのに、これを入れるの？」と思われるかもしれません。
でも、OLD RALLY的にはこれも“スラックスっぽく穿ける”一本。
それくらい、ちょうどいい存在感を持っています。
Wranglerの定番モデル「ランチャードレスジーンズ」。
素材はポリエステル100％で、軽く、シワになりにくく、ほんのり光沢感のある生地。
センタープレスも入っていて、Tシャツを合わせても“ちゃんと見える”仕上がりです
絶妙なフレア。ワークやジーンズの雰囲気を残しながらも、
合わせるトップスや靴次第でクラシックにもアメカジにも振れる、まさに万能タイプ。
今回ご紹介しているのはネイビーで、黒よりも抜け感があり、白Tとの相性も◎。
スラックスほどきれいすぎず、ジーンズほどラフでもない。
このあいだの“ちょうどよさ”を感じていただける一本です。
ジーンズなのにスラックス見え”って、考えてみるとすごく便利なんです。
気負わずに穿ける一本を。
ご紹介した５本は、
「これは、きっと誰かの日常にしっくりくるな」と思えた一本たちです。
着るものに迷った朝、
暑いけどラフすぎたくない日、
Tシャツ一枚のスタイルを少しだけ整えたいとき。
そんな日々の“ちょうどいい”を見つけてもらえたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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